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東雅夫氏:編の「闇夜に怪を語れば」百物語ホラー傑作選
の事を調べていたら、■怪談の怪の特集怪談の怪の特集に行き着いた。
怪談の怪といえば「新耳袋」のアレ、である。
私自身、新耳袋は全て購読している(文庫は4夜のみ買ったけど)。結構好きな実話怪談書籍だ。特に1〜4夜までが素晴らしい。
「そういやぁ、今年で第10夜。終わるんだなぁ」とか思いながら、特集記事を読んでいると、映像版の宣伝があった。映像版といえば「怪談新耳袋」である。幾つか観たが、残念ながら要らない演出や付け足しが多く、つまらなくなったものが多かった(これは闇の鴉にもいえる)。
「へぇ、まだ続いていたんだ」と読み進めていくうちに、気になる部分がいくつかあったので、ちょい突っ込み(笑)。まずは以下の文章をよく読まれたし。


(怪談の怪特集から転載)
>いよいよ『新耳袋』映像化、
>2005年がスタート!!
>『呪怨』に勝るとも劣らぬ
>恐怖の映像シリーズ、お見逃しなく!!


>怪談は生まれつづける。
>高画質怪談増殖中!


>みなさんはすでにご覧になっているだろうか? 
>『新耳袋』を原作の本当にあったコワイ話の中の「超コワイ話」の映像版。
>そもそもは2003年2月の放送からスタートし、同年8月にセカンドシリーズ、
>04年5月にサードシリーズと回を重ね、いよいよ今年第4シリーズとなる。
>第4シリーズは全20話。これまでの放映を数えると86話が映像化されたことになる。
>今回の第4シリーズの見所は、映像の怖さはもちろんのこと、映画・ドラマで活躍中
>のアイドル、黒川芽以をメインに、邑野未亜榮倉奈々右手愛美など若手女優の好演
>も見逃せない。1話5分の中に込められたインパクトの強いショートムービーに乞うご期待!
>また昨年8月、渋谷シネ・ラ・セットの初日観客動員数新記録達成など、
>劇場版も大ヒットした『怪談新耳袋』。今年は、長篇になって2本同時公開されるとか。
>詳しくは次号で紹介していこう。


まず「『呪怨』に勝るとも劣らぬ」←これ。
別にいいんだけど、これはなんか違うよな、と。
方やホラー映画(ビデオ)、方や実話怪談書籍を原作にした映像作品。
カテゴリが違うというか、違和感あるというか。
穿って考えると「ネームバリューに便乗?」とも取れる。
新耳袋はオリジナルなんだから、別にこういう書き方しなくともいいのでは?
監督に「清水崇」を使ってようが、知り合いだろうがなんだろうがね。
素直に「実話の恐怖を映像に」とか「他にはない実話怪談映像」とかでいいと思う。


そして、これ。
「『新耳袋』を原作の本当にあったコワイ話の中の「超コワイ話」の映像版。」
すみません。ワタシニホンゴワカラナイヨ…と一瞬フリーズ。
なんか「てにをは」が間違っているのか、私の読解力がないのか、本気で悩んでしまいました。「原作は新耳袋だよ。その中でも特に怖い話を映像化したものだよ」という意味だろうが…。
「あの巷で評判の実話怪談集『新耳袋』(メディアファクトリー刊)を原作に、その中でも特にコワイ話を選りすぐって映像化した「怪談新耳袋」。」
とか、書きようはあると思う。
これも穿ったものの見方をすれば「超コワイ話」という言葉を入れたかっただけなんじゃないの?と。(というか、よく入れたものだなぁ、と感心する)
「超」怖い話新耳袋もそれぞれに素晴らしいのはお分かりだろう。
とはいえ、なんでこういう表現をするかなぁ、と思う。この文章を書いているのは編集さんなのだろうか?それとも…。


新耳袋は面白い怪談書籍なのだから、この辺りも気を使って欲しいよね…。