愛犬

▼今ひとつと評価する
ちょっと読み辛い作品。
改行と言葉の流れがその原因だろう。
ネタ分類をすると「夢オチ」になるのだろうか?
最後の台詞はぞっとするが、結局それは夢の中の台詞でしかない。
「この台詞を最後に持ってくればいい表現だ」という著者の気持ちも判らないでもないが、
結局この試みは失敗をしている、と思うのは私だけだろうか?
実際どういう状態の体験談を取材したのか判らないが、
最後の台詞の後に「夢じゃない」という何かがないと、実話怪談としては成立しない。
単に「死んだ愛犬の夢を見た」という人の話でしかないのだ。
もし取材した話が元々これだけだったら「採用しない」という選択肢もある。
ネタ選別も、著者の仕事なのだから。