かくれんぼ

▲良いと評価する
話としては、まあまあ面白いかもしれない一品(ありがちな部分もあるが)。
家の中に現れた少女を見てから起こる怪異の連続。
自分達家族以外の誰かがいるのではないか?という不安感。
何かがやって来る恐怖。
その怪異の原因かもしれない「ある出来事」のこと。
実話怪談のネタとしては中堅どころではないだろうか?

が、この作品、やたら緊張感がないのである。

原因は、ぬるい擬音の表現方法と細かい部分での気配りのなさ。
構成部分での問題が大きくネタを損なっている。
それに、所々で気になる部分が出てくるのは何故だろうか?
(隣で寝ているはずの旦那さんが、途中から無視されていたり)
実話怪談をパズルと捉えた場合、必要なピースだけあればいい。
不必要なピースがあったり、必要なピースが足りないのは問題なのである。
また、オチ部分などの「蛇足」感が気になる。
一見超怖い話風に見えるが、実は単なる表面的な模倣でしかない。
そう私は感じた。