墜落 ▼

▼今ひとつと評価する
告示した怪談が「続「超」怖い話「超」怖い話2)」にある。
<落ちていく女>
と言う話がそれに該当する。
加藤一氏が担当されていた話だ。
(おまけに、自殺をした人が何度も自殺シーンを再生する、と言う話は<落ちていく女>以降も数多く実話怪談書籍に収録されている)
これが悪いとはここでは言わない。
全ての人が、全ての怪談本を読んで知っているわけではないから。
著者はこの話をちゃんと体験者から聞いたのだろうし(ですよね?)。


さてさて、この「墜落」だが。
文章も上手いし、すんなり読める。「超」怖い話系の語り口だし。
出だしの部分は「実話怪談」で良く見る導入部だし(笑)。
でも、この出だしをつかうのなら「とんでもなく怖く、誰も聞いた事がない話」の場合じゃないと、興醒めになってしまう。肩透かしというか。
あと「夜のニュースで自殺報道→失恋が原因」と言う部分も要らないかなぁ。
(一般市民の自殺の原因が失恋、という報道があるのかどうかはこの際置いておく)
しかし、問題の現象部分が「知っている話」だと、少し辛い。