怪談の書き方て。

幽4号が12月に出るんですが。


その第一特集は「岡本綺堂」。
それで、第二特集は「実話怪談」系…というのはこの前書きました。
その時に予想として、

「実話怪談とはなんぞや!?」とか「実話怪談、東西番付」とかそういった特集なんでしょうか?いやまて。「怪談大賞で盛り上がった皆様」ということは、大賞受賞者に「連載依頼」とか。「それとも「第4回ビーケーワン怪談大賞」決定とか、「第一回 「幽」実話怪談大賞開催決定!」とかだったりして……。あ、一番ありそうなのが「幽大賞」な気も。

やるんなら「『幽、怪談大賞』では捜索部門と実話怪談部門を募集します!」となるのではないでしょうか?実際そっちの方が面白そうですし。実話部門の審査員は「木原浩勝氏」「中山市朗氏」「平山夢明氏」あたりなんでしょうかねー。捜索部門はもちろん「京極夏彦氏」や「福澤徹三氏」「加門七海氏」でしょう。

最終的には「大賞作だけで、単行本」とかありそうですねー。

ということをぶちあげましたが……。
なんと、「怪談を書こう!」だそうですよ。


えー。

新耳袋木原浩勝氏、「ダ・ヴィンチ」の横里編集長、「幽」編集部のロータくんとともに京極夏彦氏邸へ。
 「幽」4号の第2特集「怪談を書こう!」および来年刊行を予定している〈怪談双書〉の新刊『怪談の書き方(仮)』のための作戦会議である。
 詳しい内容は……まだヒミツだ(笑)。
 とりあえず、10月31日、東京會舘で収録を予定している特別座談会の行方が愉しみである。

(上記は東雅夫氏のBlog「幻妖ブックブログ」より引用)


もしかしたら「実話怪談の書き方」とやるんですかそーですか。
そんで、怪談双書の新刊はもしかしたら「マンガの描き方」みたいな本ですか。
東京會舘で収録される特別座談会のメンバーは「京極夏彦氏」「木原浩勝氏」「中山市朗氏」「福澤徹三氏」「加門七海氏」「東雅夫氏」と予想。


正味の話、「怪談を書こう!」という特集が額面どおりのものならば、はっきりいって要らない企画だと思うんですが……。


実話怪談って「こうして書けばいい」とか「これじゃないと駄目」というようなルールって必要ないと思うんですよ。最低限、「読む人に伝わる事」さえクリアすれば。
書き手の個性がはっきりと出る実話怪談だからこそ、それぞれにファンがいたりする訳で、何故今更そんな「書き方」なんてやらなくてはいけないのか。
実話怪談って、もっと自由でいいと思うんですよねー*1
そこから次の新しい何かが生まれるかもしれませんし。
(もし、今の実話怪談書籍を一冊づつ詳細な分析をするのなら読みたいが)
これは、多分……「文芸」という側面からのアプローチなのかもしれませんね。
さあ、この企画。吉と出るか凶と出るか。
詳しい内容が判らない現在、なんともいえませんです。はい。



実話怪談ファン向けの企画だって聞いて喜んでいたのに、がっくし。

*1:というと「書き方を書くのも自由」という意見もありそうですが、なんか違和感があるんですよね。小説の書き方やホラーの書き方の書籍もありますが…。んー。