「幽」4号について少し。

怪談専門誌「幽」最新号が出た。
これで4号です。部数も増えているらしく、じわじわ売れているようで、なにより。
(のわりに、入手が凄くし難いのは何故だ?)


小説や第一特集の前に、実話怪談フェチなら(笑)実話怪談。
あと、第二特集。まだざっとしか読んでいないが、やはり平山夢明氏は突出した感じ。
「こめかみ草紙」と「極私的怪談作法」の二つは、「ホラー・ジャパネスクの現在」のインタビュー内容とリンクしており、この三つは切っても切れない…はず。
それぞれが有機的に作用して、「平山夢明怪談の一端」を垣間見る事ができる。


福澤徹三氏の怪談は「怪を訊く日々」よりも怖さが増した感じ。
「続」が付いてからは、厭な話が増えたように思える。
強いて言えば「「超」怖い話平山夢明氏」に近い。
前は「新耳袋」風といわれる事があったが、今は違う。


小池壮彦氏はいつもどおり、安定した「幽霊事件もの」。
小池氏も好きな人なので、嬉しい。


中山市朗氏と北野誠氏の「やじきた怪談道中記」は、実に怖い。
道中記ならではの面白さ。付録で動画DVDでも付ければ…と思ったけど、単価が上がるので、まあ、いいか(笑)。

加門七海氏は対談(濃い)に、日記。
日記ならではの淡白な文章に、厭な雰囲気。


木原浩勝氏・高原英理氏・安住潤平氏はまだ読んでないので今はパス。


それにしても、藤井奈津子氏のイラストはどうにかならんもんか(笑)。
けれど、木原浩勝氏のイラストと写真には笑った。
「ブーン」(笑)て。あれは何をしているところだ?


平山氏について詳しくは、後日。

幽 2006年 第4号

幽 2006年 第4号