ではなく、プラム酒。

平成11年に漬けたプラム酒を発掘。
忘れていたわけでもなく、放置していたものを漸く味見してみる気になっただけなのだ。
少量汲み出して、グラスに注ぐ。
見てみると、プラムの赤さが酒に溶け出していて、綺麗。
電灯に透かすと更に綺麗。
しめしめ、良い感じだぞ……。
最初はとりあえず氷だけで頂く。


「……甘い!」
最初はこういう反応。
なんていうか、濃縮されているというか。
とろっとしていて、なおかつ濃い……っていうのかなぁ。
口に入れた途端、ぐわっと広がる味に何か覚えがある。
んー、なんだかなぁ、と必死に思い出そうとするが出てこない。
しょうがないので、もう少し飲む。
……わかった!わかったぞ!これ、あれだ。
「ロッテのチョコレート・バッカスの中身」
なんていうありがたみのない例えか(笑)。
平たく言うと、とろっとさせて甘味をつけたブランデーの味に近い。
ラム酒は仕込んで6年で甘いブランデーになるのだ←そうか?
数口飲んで、今度は水を足してみる。
赤身が薄まってピンクっぽくなる。
水が入ると果実の香りが花開いたようになって、これまた美味しい。
とろっとした感触がなくなる代わりに、ある種の爽やかさがでるのだ。
ぐいぐい飲めるぞ、これ。
つまみも何も要らない。これだけで、満足。
でも、あんまり飲んだら「神のシロップ」になる分がなくなるので、
我慢我慢。次は3年後に、かな?




あ。飲んでて写真撮るの忘れた。
ま、いいか。