少年、一歩前進だな(?)

(んかかか、んかかかかかか、んかかか、んかかかかかか:SE)
鍛えて鬼になって人助けをする不思議な人、ヒビキさん。そして、イブキさんやトドロキさん。
僕、安達明日夢の毎日はそんな人たちとであった事で変わってきた気がします。
でも、三十之巻で、プロデューサーも脚本も変わり、おまけに皆さんの性格も変わってきて、僕は。


『んだん!ちゃ〜ん。ちゃーちゃらららら〜ら〜ら〜(以下略):OP「輝」』


(前回からの続き)
ヒビキ、明日夢という二人の主人公だけではなく、他のキャラクターにも何か違和感を感じるようになってしまいました。
台詞の違和感、演技の違和感、存在の違和感。これの責任が誰にあるのか判りません。けど、確かにある違和感。
「そんなのお前の主観であり、満足してみている奴もいる」と言われる方もあるでしょう。
けれど「それも貴方の主観であり、満足していない人もいる」のです。
前はどのキャラクターも出番があろうがなかろうが、強烈な存在感を放っていましたが、今はそれもありません。
『あ、トドロキ、でてないや』『ザンキさん、でてないや』とこの程度です。
これまでの「キャラに対する愛着」自体が消し飛んでしまったというか。
威吹鬼(イブキ)さんがとんでもなく弱くなって背景キャラになっていたり、行動がこれまでと違うのも気になります。
魔化魍の接近を感じ取れなかったり、同じ相手にボコられたり、響鬼さんに助けられた後何もしなかったり、顎で(以下略))
違和感を感じるという事は、問題と思うのですが……。
(で、思い出したのは、ヒビキさんが「どーよ!?」みたいな言葉遣いをしていたこと。これは止めて欲しい)


今回の件で巷に溢れているのが「話がスピーディーになった」「これまで蔑ろになっていた問題が解決され始めた」とかそういう意見。
実はこれが「響鬼らしからぬ原因」の一端ではないでしょうか?
<キリヤの登場→明日夢君に対してずばずば物を言う→これまで逃げていた明日夢君が困難に立ち向かう>
何か違うんです。明日夢君が自分で解決しなければいけない事に自分から立ち向かう事が重要であって、周りからやんやと言われてやるというのはこれまでの流れからするとおかしいはずです。
それを見守りながらやんわりと良い方向へ連れて行くのが、ヒビキさんをはじめとした周りの良い大人たちの行動で、決して無理強いはしないのです。
確かに明日夢君はヘタレです。何かあったらすぐ凹み逃げているように見えます。
けれど、最初は抵抗も出来なかった万引き少年に一瞬とはいえ抵抗してますし(「やめろー!」って)、部活にアルバイトに頑張り始めていますよね?そして、猛士の事も考え始めたはずです。
少しづつ変わっているんですよ。(旧)OPで明日夢君が言うとおりに。
明日夢君と言う子は「何でも真剣に考える、真っ直ぐな少年」だからこそ、急に変わることが出来ないわけで。
自分に向き合いすぎるからこそ、あそこまでヘタレたりするのでしょう。それは逆にいいことだと思うんですよね。
『別にいいんじゃね?世の中何も考えなければ楽しいじゃん』という刹那的な人間ではない、ということですから。
それをキリヤというドーピング剤によって加速させる事は間違いではないか、と思うんです。
じっくりゆっくり進めるべきであって、とってつけたような展開は望むところではない、と個人的には思います。


「予算がないからこれまでと同じ事は出来ない」と言う意見も見受けられます。
それは仕方ないでしょう。けれど、肝心の物語部分を蔑ろにするのを問題にしている方が大半ではないでしょうか?
「予算が足りないから」改悪していいか?といわれれば、そうではないはずです。
(個人的に言わせていただくと、同じ着ぐるみが3〜4週出てもいいと思いますし街中で撮影してもいいと思います。そして新兵器の投入なども。それにきちんとした意味を込めてもらえば)


次回の布施明氏登場ですが、楽しみにしていていいのでしょうか?(そういえば響鬼の主題歌が変わるらしいです。布施氏が歌うという事ですが…)


余談:三十一話の「男は父親を越えて」のくだり。
気持ち悪いというか、すわりが悪いというか。
ありがちな台詞と展開に死にそうになりました。
それと母子家庭に何か要らん先入観でもあるのか?と(笑)。
これ見た子供達に変なインプリンティングがされなければいいのですが。
はっきり言いますが「子供は父を越えなくては〜」のくだりは、これまでの展開を蔑ろにしています。


大事なのは「自分に負けない」という事。


心が折れなければ。自分に負けなければ。傷つく事を恐れるな。自分を鍛えるんだ、少年。
これがこれまでの響鬼だったはず。
本当に変わっちゃったんだなぁ、と日曜から凹んでみたり。←明日夢君ばりに。




『ま〜る〜で〜、とおめいにぃ、なったあ〜(以下略):ED「少年よ」』


更に追記:

■たのみこむってことで、一つ参考までに。

ちゅうか白倉プロデューサーのBlogを読むと、色んな意味で「終わった」感がでてきますねぇ。

■A Study around Super Heroes

……タイトルはまあ、つっこみませんが。ワザと悪役を買って出ている可能性もありますが、なーんかこの方の行動とか文章って、某氏を思わせてやな感じ。
途中引継ぎで大変な事は判りますが、視聴者を敵に回すような発言をしている時点で「大人気ないなぁ」とか思うわけで。
これは「矢面に立って、番組とスタッフを守る」という事ではないよーな。


漫画家の島本和彦氏や吉田戦車氏もがっかりされている模様。
多分これからそういった意見が増えてくる事でしょう。こんちくしょう。


しかしまぁ、ここ最近の東映ってなんかおかしい。
映画事業(「デビルマン」「北の零年」「最終兵器彼女(実写:公開はまだ先)」)とかでも迷走して、TV特撮でも迷走ですかそうですか。
そういやアニメも「北斗の拳」「聖闘士星矢」の新作で声優を俳優にやらせたり、総とっかえしたりとこちらも迷走中。
(ちなみにラオウ役の宇梶君は「声は低いんだけど、深みと重さがない」上、ど下手糞。…ファンはどう思うのか)
視聴者の求めるものがなんなのか、今一度見直して欲しいものだなぁ。